ITよもやま話のスタッフブログ一覧

2013年9月1日

お客さまとのエピソード手のひらサイズの格安パソコン『ラズベリーパイ』ITキッズたちのオモチャになるかも?

 

最近、格安航空会社(LCC)が何かと話題にのぼりますが、ITの世界でも、なんとわずか25ドル(約2,400円)という、手の平サイズの格安コンピュータが話題を集めています。基板の上にチップを配置したシンプルなもので、その名も『ラズベリーパイ』。

『ラズベリーパイ』は、世界中の子どもたちが自由な発想でプログラミングできるようにと、イギリス人の技術者が設計したもので、発売から1年で120万台を出荷。この格安PCの出現によって、今までコスト面などで見送ってきた実験や試作を、学生たちが気軽にチャレンジできるようになったとか。

実際に使うには、多少の知識は必要になりますが、テレビに繋いでネットや動画を楽しむといったパソコン本来の使い方はもちろん、ラジコンを組み立てる感覚で、オリジナルのIT機器を作ることも可能です。

じつは日本でも、ラズベリーパイを搭載した、かわいい人型ロボットキットが誕生しています。格安航空会社が空の事情を変えつつあるように、格安PCがIT分野にどんな変革をもたらすか、ぜひ注目していきましょう。

ラズベリーパイ搭載可能人型ロボットキット「ラピロ」
http://www.rapiro.com/rapiroについて/?lang=ja

2013年8月1日

お客さまとのエピソード「Windows XPサポート」終了まで残り9カ月。難民化しないために、XPユーザがするべきこと。

 

すでに皆さまご存知と思いますが、2014年4月9日で、Windows XPのサポート期限が終了します。

どういうことかというと、今までマイクロソフトから提供されていたセキュリティ更新プログラムが提供されなくなり、利用し続けるのは危険な状態になることを意味します※。
「ネットに繋げないから私は大丈夫」というあなた。USBメモリなどからウイルスが侵入することもあり得るので、他人ごとではありません。

対策としては次の2つ。

1)今のPCに新しいWindows 8を導入する
あまり古いPCだと導入要件を満たす事ができないため、マイクロソフトが用意している「アップグレードアシスタント」を使って調べてみましょう。
[参考] Windows 8 へのアップグレード

2)Windows 8が導入できない場合は、新しいPCを用意する
「Windows転送ツール」を使ってデータを移行してください。
[参考] Windows 転送ツール
[参考] Windows7/Vista/XPからWindows8にデータや設定項目を移行する方法

古いPCはデータを消去した上で、購入したメーカーが用意している窓口に連絡し、リサイクルに出してください。
なお、ネットとメールしか利用しない方は、タブレットに乗り換える手もあります。

業務で使っているPC環境を新しくするのは、なかなか骨の折れる作業とコストがかかると思いますが、こればかりは仕方ありませんね…。
弊社で提供しているメールの設定が分からなくなった場合は、担当者までお問い合わせください。また移行についてなにかお困りごとがあればお気軽にご連絡ください。

※サポート期間が終了しても、WindowsやPCそのものが使えなくなるわけではありません。

2013年7月1日

お客さまとのエピソード「ハンズフリー」から、見ずに操作できる「アイズフリー」へ。QOLを高める、音声認識に期待。

 

指で画面をタッチして操作するスマートフォンですが、声だけで操作できる「音声認識」という機能もスタンダード化しつつあります。
メールの文章を作成するのはもちろん、電話をかけたり、天気予報をチェックしたり、ホームページを検索したりと、声の指示だけで、まるで秘書のように様々なことを行ってくれるスグレもの。それは分かっていても、指の操作で不自由はないので、まだまだ「音声認識」を活用している方は少ないようです。

そんななか、アップルはiPhoneに搭載されている音声認識「Siri」を、ドライブ中に活用できる音声コントロールシステムとしてカーメーカーと共同開発中です。運転中、道路から目を離すことなく、音声で操作できるようディスプレイは点灯しない「アイズフリー」という機能も画期的! こうした新しい機能は、さまざまな可能性を広げることでしょう。 
例えば、目の不自由な方や、身体に障害のある方にとって、「ハンズフリー」や「アイズフリー」といったユニバーサルツールが身近なものになれば、スマホもクルマも手足のようにラクに操作でき、QOLは劇的に向上するのではないでしょうか。

ITの止まらない進化は、今まで障害となっていたカベを軽やかに乗り越え、「ストレスフリー」を一気に加速してくれそうです。

2013年6月1日

お客さまとのエピソードスマホの次は、メガネか?Googleが王手をかけるメガネ型コンピュータ。

 

検索エンジン最大手のGoogleは、Webの世界に限らず、先進的でユニークなサービスをたくさん提供しています。
なかでも注目の「Google Glass(メガネ型コンピュータ)」についてご紹介します。

SF映画などに登場する、メガネ型のウェアラブルコンピュータ(身につけて持ち歩けるコンピュータ)。その開発を進めているのがGoogleで、かけても違和感がないほどスリムで軽量なのが話題となっています。

OSはAndroidを使用、フレーム部分をタップしたり音声でコントロールします。メール、動画撮影、ビデオチャット、天気予防、ナビなど、さまざまな機能があり、なんとウィンクで写真も撮影できてしまうとか。(米国では盗撮への懸念から使用禁止の動きも出ているようです)

今まで世の中に存在しなかったので、最初はよほどの好き者しか使わないかもしれませんが、スマートフォンを肌身離さず持ち歩く人が増えている現実を見ると、いずれメガネ型コンピュータをかける人が街中にあふれるのでは、とも思います。
情報を発信する側としては、よりリアルタイムな情報が求められますし、極小の画面で見たり、音声で読み上げて聞く用途も想定していかなければなりませんね。

はたして「Google Glass」は、スマートフォンの次を担う、ポストITとなるでしょうか。

2013年6月1日

お客さまとのエピソードカスタムメイドの義手を自宅でプリント。期待が高まる3Dプリンター。

 

紙に印刷するプリンターのように、立体物が造形できる『3Dプリンター』。薄い層を樹脂で積み重ねて立体物をつくりだします。
以前は一台100万円以上する高価な業務用機器でしたが、10万円程度の3Dプリンターが登場したことで、家庭用として脚光を浴びています。

3Dプリンターの魅力は、データさえ入手できれば、世界のどこからでもネットでダウンロードし、自宅のプリンターで造形できてしまうこと。そこで最近、さまざまな3D用データがネット上に公開されています。

あるチームは、子ども向けに義手パーツのデータを公開しました。手の大きさや成長に合わせて出力できるので、カスタムメイドの義手を、費用や時間を大きく軽減して製作することが可能です。もともと指を失った大工さんが、自分のために作ったことが発端らしいのですが、それを世界中の指を失った子どもたちのために提供するという発想はとても素晴らしいですね。

3Dプリンターの可能性は無限です。まだまだ一般的ではありませんが、その普及とともに登場する活用方法に期待しましょう。

Robohandプロジェクト
http://www.thingiverse.com/thing:44150