今さら聞けないIT用語のスタッフブログ一覧

2017年11月1日

お客さまとのエピソードクリエイティブ・コモンズ

日本において、あらゆる著作物は創作された時点で自動的に著作権がつきます。
そのため、ネット上で見つけた写真やイラストを無断で自分のホームページに掲載すると「著作権侵害」となり、相手に訴えられることもあります。

ただ最近は、インターネット上で皆が使ってくれる方が、自分の作品が広まるので
好都合だという著作者も増えてきました。

ところが最近では、自分の著作物を広く拡散させるため、あえて自由に使ってもらうケースも増えてきました。そんな人におすすめなのが「自分の作品はルールを守って自由に使ってもいいよ」とアピールするのに有効な「クリエイティブ・コモンズ」です。

[クリエイティブ・コモンズとは]
「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)」を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称。CCライセンスとはインターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構いません」という意思表示をするためのツール。

CCライセンスの種類
https://creativecommons.jp/licenses/

表示 表示
作品のクレジットを表示すること
非営利 非営利
営利目的での利用をしないこと
改変禁止 改変禁止
元の作品を改変しないこと
継承 継承
元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開すること

作者にとっては権利を守った上で作品を広く知ってもらうことができ、利用者にとっては、表現の幅が広がるという、双方のメリットがあります。

「クリエイティブ・コモンズ」の普及によって、逆に著作権への理解が深まることも期待したいと思います。

2017年10月1日

お客さまとのエピソードパスワード

オンラインバンキング、SNSなどWebのサービスを利用する際、必要になるパスワード(暗証文字)。

パスワードを設定するときは、他人に推測されにくいように大文字小文字を混ぜたアルファベット、数字、記号を使うよう注意を促されますよね。おかげで複雑怪奇なパスワードになり、もはや覚えられるものではなくなっています。
その結果、いざサービスを利用しようという時に、無情にも「パスワードが違います」と出てイライラする経験は皆さんもあると思います。

この「数字・記号・大文字の組み合わせ」にしましょうというルールは、2003年に米国の国立標準技術研究所によって作成されましたが、最近になって
「あれは失敗だった」と担当者が語っています。

パスワード研究者らによると、単語を4つ並べたパスワードの方が、それより短い複雑怪奇な文字の組み合わせよりもハッカーには破りにくいそうです。
つまり「W&d8♯An$」のようなパスワードは数日で破られてしまうそうですが、
「house recruit conditioning experiment」を繋げたパスワードは解読するのに何百年もかかるのだとか。長年、辞書に載っている単語は避けるよう言われて来ただけに驚きです。

そのうち毎回パスワードを入れなくても認証ができる生体認証(指紋・虹彩・顔など)が普及してくると、こういう問題も一挙に解決できるようになります。
はやくパスワードに縛られる生活から逃れられる日が来ると良いですね。

2017年9月1日

お客さまとのエピソードフィッシング詐欺(2)

以前、「今さら聞けないIT用語」でフィッシング詐欺の手口がどんどん巧妙化しているとお伝えしましたが、今回は、ごく最近でくわしたある事例をご紹介します。

下記は、筆者宛に届いたアップルからの領収書メールです。
App Storeで4,248円のアプリを購入したということですが、

私には身に覚えがありません。「え? 何かの間違いでは?」

と思ってよーく見ると、怪しいところがいくつかあります。

applemail

1. 送信元が「Apple」となっているが、メールアドレスは「appclouds26@mailsanformatin.com」という Appleとは思えない怪しいドメイン from

2. 「この取引の問題 ?」というおかしな日本語 link

3. その下のURLをクリックすると、一見、Appleのサイトのようなページに移動するが、アドレスが「.cf(中央アフリカ)」ドメイン applesite

状況を確認しようとして、このページにApple IDとパスワードを入力すると、そのままアカウント情報を盗まれてしまいます!
このようにあたかも本物のメールやサイトを装い、個人情報を盗み取るのがフィッシング詐欺です。

身に覚えのないメールが届いたら、上記の点に注意し、むやみにURLをクリックしたりパスワードを入力したりしないよう、お気をつけください。

2017年8月1日

お客さまとのエピソードランディングページ

一般的にランディングページとは、訪問者が最初に訪れるWebページのことを指します。
Webマーケティング的には、ネット上の広告をクリックしたときに、最初に表示されるページのことを指し、資料請求や問い合わせを目的とした、1ページで完結するページのことをランディングページ(LP)と呼びます。

普通のホームページは、様々なページで構成され、各ページにリンクを貼って、訪問者が目的の情報を探しやすいような作りにします。
しかし、ランディングページでは、他のページに移っては困るので、リンクは貼りません。なぜなら、ネット広告(リスティング広告)と組み合わせることで、検索キーワードにより、ユーザーのニーズが明確になっているからです。

例えば「看護師求人」のキーワード広告から辿り着くランディングページは、いかに魅力的な病院か、働きやすい環境かなどの求人に関する情報のみを掲載し、最後に応募フォームをつけた構成にするべきで、広告から病院のトップページに飛ばしてしまっては、応募率も下がってしまうでしょう。

広告を出される場合は、ぜひランディングページの活用もご検討ください。

2017年7月1日

お客さまとのエピソードIoT

IoTとは「Internet of Things」の略で、身の回りのモノがインターネットにつながる仕組みを指します。従来インターネットにつながるモノといえば、PC、サーバー、携帯電話、プリンタくらいでしたが、テレビ、HDレコーダー、デジカメ、さらに冷蔵庫やエアコンなどの家電がインターネットにつながることで、生活はさらに便利になり、新しいビジネスやサービスも生まれています。

例えば、バスがインターネットにつながると「何分後にバスが来るのか」リアルタイムで知ることができます。畑がインターネットにつながったら、肥料や水やりの自動化と遠隔管理が可能になります。 橋などの公共建築物がインターネットにつながると、センサーにより強度を常に把握して適切なメンテナンスができます。

対象となる物は無数にあり、ちょっとしたアイデアで世の中が大きく変わるため、今後も「IoT」サービスはどんどん増えていくものと思われます。