夏の終わり、復興支援の仕事で、10数回目の東北取材に入りました。今回は、朝の連ドラで高視聴率をはじき出している『あまちゃん』の舞台、久慈の小袖海岸浜も訪れました。

残念ながら、あまちゃんのような「めんこい」女の子はいませんでしたが、年季の入った海女さんが、余裕の潜りでウニを採っていました。あの大震災を経験しながら、前向きに、明るく生き抜く、北三陸の方たちに、今回もたくさんお会いすることができました。 ふと、五輪プレゼンで、自らの体験を笑顔で語ったパラリンピック選手の佐藤真海さんの姿に、北三陸の方たちの笑顔が重なりました。

「血の通ったプレゼン」が五輪招致の決め手になったとメディアは言っています。でも、血の通う生身の言葉を発する根底には、覚悟と勇気が必要なことを教えてもらった気がします。 仕事のプロフェッショナルである前に、ひとりの人間であることを忘れたくないですね。